座右の銘は「万里一空」です

ドラムがちょっと叩けるタケちゃんの人生追求ブログ

自分を叱るのは自分しかいない(ダイエットは自分との戦い)

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ある晴れた日の昼下がり。

私は近所の運動公園で、ウォーキングに励んでいた。

 

そもそもダイエットのために始めたウォーキング。

歩くのは好きな方だからと、得意げに始めたはずだった。

 

だが張り切って続いたのは1週間。

以降、1ヶ月置きに1週間ほどの間隔で、思い出したかのように歩くのがオチ。

そんな自分に腹は立つのだが、厄介なのはそれ以上に自分に甘いことだった。

 

結果、ウォーキングの習慣は自然消滅。

何かしらの予定を理由にして、また運動の習慣がストップするのである。

 

なぜこうも続かないのか。

理由は簡単である。

 

すぐに結果が出ないことに、どうしても心が折れてしまうのだ。

 

40代ともなれば、すぐに結果が出ないのは当たり前だ。

もし何もせず痩せていくサプリでもあれば、それは間違いなく体には良くない劇薬。

それだけには絶対頼りたくない。

 

そんな私を再びやる気にさせたのは他でもない「夫」だった。

 

結婚して8年になるが、夫婦で増量した私たち。

互いに「痩せようね!」と言いながら、切磋琢磨どころかお菓子やビールを与え合い、互いを甘やかし続けた。

 

同窓会に出ては「太った太った・・・うるさい、アイツら」

帰宅しては開口一番にそう言いながらも、痩せようという意思が一向に無かった夫が、ダイエットに成功したのだ。

 

1ヶ月におよそ7キロ減量。

それを今でも努力し続けている。

 

ダイエットの理由は「メディアでも有名になったメンタリストさんのダイエット法が、自分でもやれそうだと思ったから」だと言う。

 

彼は1日1食を始め、その1食を夕食のみとした。

体を使う仕事なのに・・・である。

 

2週間は空腹が辛かったそうだ。

だが、夫も40代を目前にして(私より年下)自分を戒めると決め、弱い自分に勝ったのだ。

 

私もすぐに同じダイエットを実践することにした。

 

どうやら男性の場合は1食を食した後、最低16時間は必ず空ける。

女性の場合は1食を食した後、最低12時間は必ず空ける。

こんな法則があるらしい。

 

だが私は、夫と同じく夕食の1食を選んだ。

夕食を抜いて、空腹のまま眠ることができない体質だから。

そもそも食事を作るのは私なので、タイミングを合わせないといけないという理由もある。

 

その代わり、夕食は具だくさんの鍋にし、食すのは18~19時を目標とした。

絶対ではない。

義務感が発生すると必ず挫折するからだ。

 

そして、たまに炒め物にしたり、やきとり屋の外食など、いわゆる「チートデイ」も実践した。

揚げ物と米類はできるだけ避けた。

 

40代ともなると、太る体質の人は1週間で3キロ太るなんて簡単だ。

だが3キロ痩せるのは、自分に相当な負荷をかけなければならない。

 

一番の天敵は空腹な自分。

辛い時はアーモンドと、ビターチョコと、みかん、バナナなどを間食したこともあった。

 

だが、この私でさえ「食べないこと」に慣れ始めたのは不思議だ。

私の場合3週間を経過した辺りで、空腹に耐えられるようになった。

 

そうなると、食べることに罪悪感や恐怖を抱くようになる。

そんな時に限って忘年会や飲み会が続く。

 

脂モノやご飯系の誘惑に負けて食べてしまったら、しばらく体重計に乗ることができなかった。

こうして3日後に恐る恐る体重計に乗るのだが、実は体重が変わっていないことに驚く。

努力は裏切らないのだ。

 

もちろん私たち夫婦のダイエットは、運動もとりいれている。

「今度こそ痩せるんだ」

この言葉の繰り返しももう終わり。

そんな思いでまたウォーキングを始めた。

 

今回はウォーキング前後に、15~20分かけてストレッチをすることもとりいれた。

ストレッチは、体を温かくして柔らかくする効果がある。

つまり、年齢とともに痩せにくくなった体質が改善されるのに、うってつけなのだ。

加えて手足首も念入りに回すことで、捻挫などケガ防止にもなる。

 

すると1ヶ月で3キロの減量に成功した。

 

私のウォーキングデッドダイエットは、これまで何度も挫折しているが、やっと挫折を乗り越えられるかもしれない。

結果が見え始めたのだから・・・

 

川のせせらぎ。

鳥のさえずり。

植物の香り。

 

ボールがバットに当たる、そしてグローブでキャッチする音。

テニスの打ち合う音。

 

私が通う運動公園のウォーキングコースは、自然豊かで平和な日常で溢れている。

 

こんな素敵なコースがあるのに、なぜウォーキングが続かなかったのだろう。

 

反省しながらも、歩く時はアラフォーの淡い恋物語を妄想する私。(自分主役)

こうして1周2キロのコースを3周回った。

私の速度は1周20分。

つまり3周でおよそ1時間という時間がちょうど良いと、自分の中のルールがあった。

 

その3周を終え、すがすがしく帰ろうとすると、突然声がした。

 

「なに帰ろうとしているわけ?」

 

驚いて辺りを見回したが・・・が誰もいない。

 

「ま、いっか!」とまた歩き出すと、また声がする。

 

「まだ歩けるし、息切れも無いじゃん。健康のためのウォーキングじゃないでしょ!!ダイエットでしょ!!さあ、歩くの!!」

 

何だかよく分からないが、見えないが・・・

私の頭に直接、その声が入り込んできた。

体は勝手にまたコースに向かった。

 

あっという間だった2キロコースが、やけに長い道のりに思える。

 

「どうして・・・どうしてこんなに太っても自分を見ないふりをしてきたの?」

 

うっとおしいくらい、その声は私の痛い心を突いてきた。

 

「わかってるよ!!気にしてるよ!!」

 

頭の中で会話が始まった。

 

「いや、本当に気にしていたなら、節制したし、本気で痩せる努力をするよ」

 

当たり前のことを指摘されてムカついた。

 

だが反論する間も与えられず、一方的に攻撃をされる私だった。

 

「同窓会のアルバム見たら?楽団のコンサートDVD見たら?自分をよく見てみなよ」

「ねえ、知ってる?数年前の同窓会の写真とかDVDとか、アンタの知らないところで出回ってるよ」

 

なんだって?・・・出回ってる?

 

「数少ない友人が言ってたよ!『同窓会に出なかったやつらが、DVDとか写真とかを持っている参加者に、借りて見ているよ』ってね。」

 

「マジかよ・・・ほいほい簡単に貸すやつらがいるとは・・・」

私は嫉妬した。

自分に自信があるやつらが貸しているのだと、勝手に思い込んだ。

 

頭の声は容赦なく攻め続ける。

 

「一番見られたくない男や女、いるでしょ?見られてるよ、色んなこと言われてるよ」

 

もうそれ以上言わないでくれ、と涙目になり空を見上げながら歩き続けた。

 

「ちなみにね~、昔アンタを苦しめた『彼女』は、太ったアンタと一緒に写した写真を拡大して部屋に飾ってるんだって」

 

すぐに涙が引っ込んだ。

 

同時に怒りが込み上げてきた。

 

体のだるさや、歩く距離の長さなんて気にならなくなった。

 

それどころか、歩く速度は早くなった。

 

「駆逐してやる・・・私をバカにしたやつ1人残らず・・・」

 

もう「痩せていた頃に来ていたお気に入りの服をまた着るんだ♪」なんていう、キレイごとはどうでも良い。

淡い恋物語の妄想なんて浮かばない。

 

「同じ歳でも美しく自信に満ち溢れたオンナたちを、見下し返してやる」

気がつけば復讐心だけがそこにはあった。

残り1キロの距離を「あと1周で10キロ」という執念だけで、がむしゃらに歩き続けた。

 

だが神様は残酷だ。

 

やる気(というか執念)に満ち溢れていたというのに、残り300Mくらいのところで、急に左ひざと右のもものつけ根が痛み出した。

 

「ふざけんな!!痛みがなんだよ!!私は歩いてみせる!!」

頭の中で精いっぱい怒りを声にするが、気迫に体がついていかない。

 

しばらく私の妄想の様子を監視していたであろう、謎の声がゆっくりと語りかけた。

 

「お疲れ様!よく頑張ったね!この追加1周で十分だよ・・・」

 

そこには、かつての若かりし自分が立っていた。

 

「加齢とともに肌のハリはなくなるし、ほうれい線も目立つし・・・。それはどうしようもないけどさ、せめて体系は維持してよ!カッコ悪い自分なんて見たくない!!それなりにカッコイイ歳のとり方、見せてよ・・・できるんだよ私!!」

 

あの謎の声は私そのものだった・・・過去の私。

 

ごめん、ひがんでばかりで現実の自分を受け入れていなかったね。

続けるよ、今度こそ・・・

お気に入りの服も着けて、同窓には笑顔で会うんだ。

 

鏡を見ると、そこには穏やかな顔をした自分が映っていた。

 

自分を分かっている自分だからこそ、自分を叱ることができる。

それはつまり、自分ができるといえば絶対にできるとも言えるのだ!!

 

そして私は今日も「ほめくり、修造!」の日めくりに励まされ、ウォーキングを続ける。

 

以上!

ブログで執筆練習をしながら、天職を追い求めている・・・
そんな主婦ライターのドラタケちゃんでした♪


今日もあなたとのご縁に尊尊我無
(トウトゥガナシ=感謝)★ミ