友達を勝手に分析してみた
私の友達の中には、不思議な魅力を持った女友達がいる。
久しぶりに彼女とカラオケに行ったら、なんか彼女のことを書きたくなった。
―彼女との出会いは、中学校3年生。
同じクラスになったから・・・という理由とはちょっと違う気がする。
席替えで、私の後ろに「たまたま」彼女が座った。
この席替えで、彼女じゃない別の誰かだったら、彼女との関係はどうなっていたのかと思うことがある。
私の席は後ろから3番目。
これが面白いことに彼女の第一印象は、あまりよろしくない。
なぜなら彼女はヤンキーと呼ばれる部類の側だった。
本人は茶髪でもないしケンカはしないし、不良グループにも属してはいなかったので、ヤンキーを否定している。
でも、ここには表せない諸々が、私にとって彼女はヤンキーの側である。
そんな私たちの周辺も、なぜかヤンキーが固まっていた。←実は不正があった!?
授業や給食でグループとして「班分け」されるのだが、私は後方のヤンキーたちの中に入ってしまった。
ところで私の後ろの「彼女」は、150センチにも満たない、私が唯一見下せる女の子。
仮にハム子と名付けよう。←小さい=ハムスターという単純発想
ハム子はことごとく授業中に話しかけてきた。
「ねぇねぇ、ドラタケちゃん(筆者)って呼んでいい?」
「ドラタケちゃん、後ろからメモが回ってきたんだけど(笑)」
メモとは、クセの強い教科担の「似顔絵」とか、超くだらないものばかり。
そんなハム子は、ヤンキー男子の間では「かわいい」と言う意味でのイジられキャラの存在。
休み時間になると、男子に混ざって「デコピンじゃんけん」をして、普通に痛い目に合っていた。
最初はヤンキーハム子にいじめられないため、愛想良く振る舞っていた。
でも、それがハム子を勘違いさせ、授業中に回し物がきたり、休み時間に「アンタもやろうよ!じゃんけんゲーム」と誘ったりしてくる。
とにかく私のテリトリーに土足で入ろうとする。
そんなハム子に、私は次第にハッキリと言い返すようになっていた。
「イヤ、今授業中だからやめてっつーの!」
「じゃんけん?デコピンのやつでしょ?なんで男子と勝負しないといけないの?絶対にイヤ!!」
女子というのは、中学生の思春期が特に難しく、仲間とかにハブられるのを怖がって気を使う。
でもハム子は不思議なくらい、今まで仲良くしてきた女子には、いないタイプだった。
どっちつかずの曖昧な言葉には、必ずこう返ってくる。
「それはどういう意味?」
彼女には、社交辞令も通用しない。
ただ最初はとまどうことだらけだった。
例えば「隣のクラスに用があるから付き合って!」と言われた場合。
「あ、うん・・・」と含みを持たせてしまうと「行きたくないなら別に行かなくていいし」と言われる。
この言い方が冷たく感じて「怒らせたかな?」と不安になった。
でも、これがハム子。
「え?行くの?行かないの?どっちよ!!」
と普通に聞いてくる。
私が曖昧な返事をしたことに対し謝っても、次には「何が?」と返ってくるほどあっけらかんとしている。
当時から周りの目ばかりを気にしていた私も、彼女の前では素直になれた。
また、他のクラスでお友達だった1人の女の子を怒らせてしまい、すごく辛かった時も、ハム子といる時間は忘れることができた。
ハム子は、男子にも女子にも分け隔てなく接する。
しかも人の目を見て話す「目ヂカラ」の強いやつ。
だからモテることもあるのだけど、ハム子は驚くほど自分に鈍感。
だが、ハム子にも人の好き嫌いがあるので、誰にでも話しかけるわけではないらしい。
そう思うと、いつの間にか「お友達」になっていた自分が、まるで選ばれし者みたいな気持ちになって嬉しくなる。
ただ・・・同窓会はマイッタ!!
最初はクラスで席が決まっているから良かったものの、問題は二次会。
「ドラタケ~こっち~!!」と、私の席はハム子によって「勝手に」確保された。
周囲は私が話したことが無い元ヤンさんだらけ。
そんな状況で彼女は私1人を残し、ちょこまかと違う友達を見つけてはそっちへ行き、落ち着かない。
「自分は、私が他のお友達といる時は、呼んでも絶対入って来ないくせに!」
(私の心の声)
私が「ちょっとハム子!勝手に私を呼んで座らせて、置き去りにするとかありえない!!」
と怒ると「ごめん!」のポーズで申し訳なさそうにするハム子。
これがなぜか、かわいいと思ってしまう自分が腑に落ちない。
子どもの頃は天真爛漫で・・・
大人になっても時々空気が読めなくて・・・
でも白黒ハッキリした性格は、今でも変わらない。
敵が多いかと思えば、職場を含め女友達が多いのも不思議(笑)←失礼
彼女の魅力は計り知れない。
実は彼女、自分のテリトリーには誰も寄せ付けないほど、プライベート空間だけは大事にしている。
特に寝る時は絶対に1人じゃないと落ち着かないタイプで、家族でも嫌だそう。
これは私と真逆で、私は寝る時に1人だと落ち着かない(笑)
そんなハム子の部屋で一度だけ「お泊り会」をしたことがあった。
もちろん私だけ。
今改めて聞いてみても、ハム子は「そういえばそうね、珍しいこと」だと言っていた。
未だに・・・彼女がつかめない。
でも1つだけ言えることは、ハム子にとって私は数少ない「貴重な『非、元ヤン』友人」に違いない。(笑)
以上!
ブログで執筆練習をしながら、天職を追い求めている・・・
そんな主婦ライターのドラタケちゃんでした♪
今日もあなたとのご縁に尊尊我無
(トウトゥガナシ=感謝)★ミ